December 2010
七つの女の子と話をしていたら、作文が終わらなくて困っているという。彼女は小さい子にしては要領よく話すんだけれども、なにしろ七歳は七歳なので、話がくどい。しかもしょっちゅう脱線する。最後まで聞いて推測するに、どうやら何を書いて何を省くかがわからないので作文が長くなっている、ということらしかった。
学校の授業の作文で七五三の話を書くことにして、けれども原稿用紙六枚書いてもまだ、当日の朝ごはんが終わらない。メニューとその匂い、湯気のようす、パンの焼き加減の好みに関する主張で六枚目が終わってしまった。今までのぶんを捨てて書き直すべきか、という意味のことを、彼女は言う。読ませて頂戴というと、ずいぶんとはずかしがってから、結局読ませてくれた。
八枚切りのパンを焦げるぎりぎりのところまで熱してからバターを塗り、しみこませて食べる、ジャムはパンに塗るべきではない、ヨーグルトにいっぱい入れたほうがいい、なぜなら赤(いちごジャム)やむらさき(ブルーベリージャム)が白いのに混ざるのがおもしろいから、あと、わざとちゃんと混ぜないで甘いところと甘くないところをつくる、生の食パンとか意味わからない、不味い、というようなことが延々と書いてあって、私はいたく感動した。ニコルソン・ベイカーみたいだ。徹底した脈絡のなさがすばらしくリアル。他者の価値観を一顧だにしない主観がなんてクール。
たぶん彼女は記憶と思考を選ぶことが、まだうまくできないのだ。それに抽象概念の操作にも慣れていない。だから頭の中を時間軸だけで切り取ったような文章を書いている。
これはすごくいい文章だよ、と私は言った。七五三なんか放っておいたっていいじゃない、ここはひとつ朝ごはんまででいこうよ、捨てちゃうのもったいないよ。私がそう提案すると、彼女は重々しくうなずいて、まあね、これ自分でもわりと気に入ってる、と言った。
でも彼女はそういう作文を書きつづけるにはいかないことをちゃんと知っていて、きれいにまとまった文章を作る方法を知りたがってもいた。だから私は作文を終わらせる方法を教えることにした。
あのさ、まず書くことを決めるじゃない、最初に。七五三とか。で、書くことの前とか後とかあるでしょう。七五三の日の朝ごはんみたいなこと。それはちょっと短くする。どうやって短くするかっていうと、八枚切りのパンを反りかえるまで焼いてから反対側もちょっとあぶって、それからバターをつけて、って書きたいところを、お父さんとお母さんと一緒にパンを食べました、って書くんだ。もちろんお母さんが起きてからよくわからない部屋着に着替えてそれから出かける格好になることの謎についてとか、お父さんのひげそりの音が変化に富んでいて魅力的だということとかは書かない。もっと省きたかったら、ただ「朝ごはんをすませて」、って書く。文いっこもいらない。
もっと短くしたかったら、と彼女は訊いた。私は彼女の真似をして重々しくうなずき、「支度をして家族みんなで家を出ました」って書くの、と言った。もっと、と彼女が言うので、神社の階段を登っているところから始めてもいい、と私は教えた。もちろん一日は朝起きたところからはじまる、でも作文では石段に足をかけたところからはじめてもいい、なんなら帰ってきたところからでもいい。
彼女はやはり重々しくうなずき、ありがとう、と言った。どういたしましてと私はこたえた。
でもそれはほんとうはつまらないことなのだ。誰かの要求にあわせて作文を刈りこむなんて、書く意味があることとないことをふるいわけるなんて、所定の枚数にきれいにおさめるなんて。思いついたことは思いついた順に全部書けばいいんだけどな、と思う。
” —作文が終わらない - 傘をひらいて、空を (via kml) (via wild-rabbit-resistance) (via nemoi) (via ishida) (via gonsee) (via mtsuyugu) (via gakkie) (via bon555) (via tohya) (via sperm) (via adorechic) (via sakuma15) (via choccoto) (via itsushi) (via takahirokato-old) (via snooze24) (via karlmcbee) (via gosuke) (via tama5kake) (via 20121222volt) (via sinitai) (via kazukij) (via maboq) (via suzukichiyo) (via nemoi)14 名前: 加湿器(宮城県)[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 20:42:25.36 ID:y6luxwKA0
宇多田ヒカル
日本を簡単に捨てちゃう企業が多いから
わたしは愛する日本のためにライブグッズはすべて日本製にしました
自動車、衣類、なんでも製造が海外の工場・下請けに流れてしまう昨今、
日本の職人さんや中小企業を応援したく、
宇多田ヒカルのライブグッズは全て品質にこだわったMADE IN JAPANの製品です!
14 名前: 加湿器(宮城県)[sage] 投稿日:2010/12/27(月) 20:42:25.36 ID:y6luxwKA0
宇多田ヒカル
日本を簡単に捨てちゃう企業が多いから
わたしは愛する日本のためにライブグッズはすべて日本製にしました
自動車、衣類、なんでも製造が海外の工場・下請けに流れてしまう昨今、
日本の職人さんや中小企業を応援したく、
宇多田ヒカルのライブグッズは全て品質にこだわったMADE IN JAPANの製品です!
ストレート・エッジ (STRAIGHT EDGE、省略してSxE) とは
・タバコ/ドラッグをしない
・酒を飲まない
・快楽目的のみのセックスをしない
というライフスタイルのこと。それまでのロックの価値観であった「セックス、ドラッグ、ロックンロール」というものに対するアンチテーゼと捉えられている。 現フガジのイアン・マッケイ(ワシントンD.C.に本拠を置くディスコード・レコード主催者)が最初に提唱したものであることから、ストレート・エッジ思想の発祥の地はワシントンD.C.とされ、ハードコア・パンク・シーンと密接な関係がある。なお、『ストレート・エッジ』という言葉自体は、かつてイアン・マッケイが在籍したバンドマイナー・スレットの曲のタイトルから生まれたものである。 しかし「セックス、ドラッグ、ロックンロール」を価値観を掲げている者が多い硬派なパンクスからは、パンクの精神を伴わないとしてたびたび批判を受けておりこの思想を持つバンドに反感を持つパンクスも少なくない。 ちなみに日本ではパンクロッカーよりもノイズアーティストにストレート・エッジが多い。 (秋田昌美、灰野敬二等がそうである。)
” —ストレート・エッジ - Wikipedia (via gkojax, esehara) (via wonderthinkanswer) (via angry-passion) (via realemotionaltrashbox) (via mnky) (via kissmyhipbone) (via uessai-text)